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図書館から学術誌へのレター
...................様：
本学内において図書館サービスを学者・教員の皆さんに提供する 主要責任者として、貴者の現在の価格理念と近年の価格高騰を遺憾に思い、 お手紙差し上げる次第です。
すなわち、貴者価格設定は、学術の真価や研究上の知見を可能な限り 広く伝播するということにまったく反するものです。貴者と学術出版業界における他の 出版者の多大な値上げにより、図書館は定期購読を取りやめざるを得なくなり、また、 その他の受入資料も減らさねばならなくなりました。その結果、私たちの学者・教員や、 世界中の彼らの学生、同僚たちも、年々学術研究にアクセスできなくなっているのです。
貴者の価格上昇は、生産コストの上昇や価値の上昇に関係無いものの ようにみえます。実際、貴者が目指しているのは、貴者が発行している研究誌へのより多くの 読者を獲得することではなく、貴者の株主の利益を最大限にすることであるように 見受けられます。
私は、価格上昇が株主を喜ばせるためのものでなく、実際のコストと 実際の利益上昇に見合ったものになるよう、貴者の価格理念の変更を求めます。
同時に、わが図書館は学者・教員の皆さんへの責務を果たすべく、 電子出版物やアーカイブ・プロジェクト、ドキュメント・デリバリーを含め、貴者の刊行誌に 代わるものを探そうと考えています。
敬具
図書館長
