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副学長と図書館長が共同で
おこなう 学術コミュニケーションのCreate Change(改革) 昨日、ジョーンズ副学長とスミス館長は、学術コミュニケーションの危機に 対応するための全国的な活動CREATE CHANGEを支援すると 発表しました。 「学術出版は莫大な利益を生み出す国際的なビジネスに成長した」 とスミス館長は言います。「これで利益を得られないのは、教員と学生だけである」。 スミス館長は学術誌の価格上昇がその主な原因であると断定しています。 「図書館は2桁規模の価格上昇に対応しきれず、××年以来××件の学術誌の購読を 解約している。また、予算を学術誌の方に移したために、学術書の購入数も××%減少している」。 全国的に見ると、1986年以来、発行される学術誌の数は60%以上 増えましたが、図書館による学術誌の購読率は6.5%減少しています。また、 出版される書籍の数は倍以上に増えましたが、図書館が購入する学術書は26%減少しました。 「学者・教員は学術コミュニケーションの主導権を失ってしまっている」 とジョーンズ副学長は加えています。「本来学者・教員やその学生のためにあるべきはず のシステムは、国際的な出版社とその株主の利益を最優先するようになった。皮肉なことに、 学術書の著作者でありその利用者でもある学者・教員にとっては、それらにアクセスするのが 年を追うごとに難しくなっている。場合によっては、自分の著作物を教室で使用するのにさえ、 出版者の許可を求めなければならないことがある」。 学術出版物は、世界中の学者・教員や研究者の間で研究成果を 伝え合うための重要な手段です。これは、大学制度のなかで教員が昇進したり、 終身雇用権を得たりするための手段でもあります。「我々はクレージーな市場に 封じ込められた消費者のようなものだが、これをそのまま続けなければならない理由はない。 学者・教員と図書館員は力を合わせてこのシステムを変えていかなければならない」と ジョーンズ副学長は言います。 CREATE CHANGE の目標は 単純明快です。それは、学術コミュニケーションの主導権を本来の所有者である学者・教員の 手に取り戻すことです。スミス館長は「我々は、出版者がこのプロセスで付加価値を 得ることを拒むものではない」と述べています。「しかし、出版者とその株主は利益 を上げることだけに焦点をあててはならない。学術コミュニケーションの主導権は、 それを作り上げた学者・教員の手に戻されるべきである」。 その危機を示すものとして、スミス館長は商業出版者が 学術誌の出版で得る利益は、年間40~50%にのぼると推定されています。 業界の平均は5%に過ぎないにもかかわらずです。学術誌の購読料は数千ドルに のぼることがあり、もっとも高いBrain Researchの年間購読料は 1万6000ドルに達しています。 大学におけるCREATE CHANGE の活動では、 情報の提供をとおして認識を深めること、および協議や行動を促すことに焦点があてられています。 ジョーンズ副学長は「学術コミュニケーションにおける危機の重大性は、 まず学者・教員によく理解してもらいたい」と述べています 図書館員は教員と会って問題点についての協議をおこない、 どのような行動を起こせばよいかについてのヒントを紹介します。「たとえば、 教員が自分の著作物を出版者に渡すときは、権利をすべて放棄しなくてもよいのだ ということをよく理解していただきたい。また、学術研究から得られる高い利益を 食い物にするような悪質な出版者に対しては、取引を断ることもできるはずだ。 そのような出版者ではなく、価格設定や知的所有権について良心的な方針を掲げている 出版者に投稿すればよい。また、抗議の証として、編集委員を辞任することもできる。」 と副学長は述べています。 スミス館長は「学者・教員はもっと賢くならなければならない。 そして、費用対効果に関する調査データなどを示すことによってそれを手伝うのが 図書館員の役割だ」としています。 CREATE CHANGE のスポンサーたちは、 このメッセージを広く伝えるために、教員ほかの関係者を対象としたWebサイトを開設しています。 このサイトへのアクセスをご希望の方は、まず図書館のサイト(ここにアドレスを記入)に アクセスしてください。 CREATE CHANGE 、カレッジ・研究図書館協会、
研究図書館協会、SPARC(学術出版学術資源連合)が共同で主催するプログラムです。
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